三十二の不可視な結末


およそ想定できないくらいの

三十二の後ろめたさが

君を否定し続けている

「ああ、なんて、幼い。幼い。」


あ と思う間に口をついて出る

ギラギラした言葉が

ぱっ と弾けてアレを壊してく

この衝動の名は…


嫌だ 嫌だ

愉しくないものは 嫌だ

恐ろしいことは 何にもなかったでしょう?


およそ想定できないくらいの

三十二の罪悪感が

私を肯定してはくれない

「ああ、なんて、拙い。拙い。」


あ と思う間に違う場所にいる

許しを請う両手

ぱっ と蘇る 

今までずっと こんなんだった


嫌だ 嫌だ

これじゃ逃げ続けてる だけだ

恐ろしいことは 何にもないことでしょう?



およそ想定できないくらいの

三十二の背徳感が

彼らを祝福している

「ああ、なんて、汚い。汚い。」


想定できないくらいの

三十二の後ろめたさが

君と私ふたりを期待している

すぐ すぐ 迎えに来て


想定できないくらいの

三十二個のエンディングを

君と見られると言うなら

「ああ、なんて、尊い。尊い。」